
パーソナライズド動画と聞くと、保険会社をはじめ金融業界が積極的に導入している手法というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、近年はメーカー・小売業・サービス業といった金融以外の企業からも注目され、さらにその用途・目的も多様化してきています。
そんな「金融以外」の活用例として、本稿では2つのOneDouga導入事例をご紹介しようと思います。
2つの事例は業界もシチュエーションも異なりますが、「これなら視聴者の自発的アクションにつながる意思決定支援ができるのではないか」とお客さま企業の目にとまったのがパーソナライズド動画でした。
「これなら」というのは、パーソナライズド動画が視聴者から自発的アクションを導き出すプル型アプローチを得意とする「お客さま専用動画」である点。
採用した結果、近年のUIUXで重視される「意思決定を支援する」という考え方にも通じるCX改善を実現しました。
目次
パーソナライズド動画がブランドへの信頼感を醸成
比較検討フェーズでのポジション取りで1歩リード
2つの事例は、ひとつはメーカーの販売代理店支援(BtoBtoC)、もうひとつは就活生向け(採用)と、まったく異なるシチュエーションでパーソナライズド動画を活用しているのですが、その根本課題には共通するところがありました。
まずはその課題について情報共有しておきましょう。

こうした課題に対してパーソナライズド動画を採用した狙いとはどのようなものだったのでしょうか。

上記のように顧客の意思決定にコミットするアプローチは、「動画」と「パーソナライズ」それぞれのメリットを合わせ持っているパーソナライズド動画がもっとも得意とするところ。
まず候補(検討対象のブランド)として勝ち残ること、そしてその後の比較検討フェーズでより優位な位置につくことに寄与します。
では実際にパーソナライズド動画がどのように活用されたのかを見ていきましょう。
企画制作の核心である「シナリオ作り」についても触れてみたいと思います。
接客支援コンテンツとして販売代理店向けに導入
煩雑な商品情報を「簡単にお伝えできる」と好評
[株式会社ノーリツさま]
省エネ性能やコストパフォーマンスなど、製品スペックが目まぐるしくアップデートする家庭用給湯器。
昨今その市場では、消費者だけでなく、住宅設備業者でさえ最新情報をキャッチアップするのが難しいと言われています。
特に複数メーカーを扱う販売代理店・取次店では、ブランドや機種ごとに異なる機能・性能を正確に把握するのは至難の業。
社会全体で進むOMO(オンラインとオフラインの融合)の流れと相まって、人対人のフィジカルな顧客接点で商機ロスが生じる事態が顕在化していました。
株式会社ノーリツさまでは、このようなビジネス環境の変化に対応すべく、販売現場を後方支援するDX施策としてパーソナライズド動画を導入。
取引先や社内から「今まで時間をかけてお客さまに口で説明していた複雑な情報を簡単にお伝えできる」と好評価を得て、現在は自社サイトでも公開。
買い替え・購入を検討中のリード(見込み客)のニーズに応えるコンテンツとしても活用しています。
<サンプル動画>
目的・課題
◉自社商品を「(競合よりも)おすすめしたいブランド」として販売代理店(非専業者)に認知してもらう。
◉販売代理店の商品理解・商品説明の負荷軽減。
◉ロストジャーニー(カスタマージャーニーからの離脱)による競合他社へのリード流出削減。
OneDouga採用理由
◉システムの優位性
・お客さまごとの「光熱費シミュレーション」を手作業から自動化できる。
・「光熱費シミュレーション」の条件を細かく設定できる(提案精度を上げられる)。
◉デジタルマーケティングの利便性
・Webからの動画配信により、詳しい製品特長や経済性を、効率的にお客さまに伝えられる。
・販売店や工務店などの流通向け販促支援ツールとしても最適。
◉ユーザーエクスペリエンスの向上
・お客さまの使用環境や要望をアンケートで答えれば、瞬時にパーソナライズされた動画プレゼンテーションを受けられる。
・パーソナル動画による「商品情報」「光熱費シミュレーション情報」はプリント可能で、QRコードを保存すれば、いつでも見返しが可能。
シナリオ作りのポイント
◉ユーザーの生活スタイルをイメージしながら、カスタマージャーニーと整合するストーリー構成を立案
◉回答内容と商品をマッチングさせるマップを作成
◉マップに基づいて34通り(導入開始当初)のシナリオパターンを策定
◉短時間でサクサク入力できるように設問を整理
評価
◉ショールーム・販売店・工務店など商品説明を担う現場の負担軽減を実現
◉口頭で説明していた複雑な情報をパーソナライズド動画に置き換えたことで、中間業者・消費者の双方の商品理解度がアップ
◉光熱費シミュレーションの結果をその場で提示できるなど、リアルな販売機会においても有用
◉獲得したリード(見込み客)をハウスメーカー・工務店等に送客する新しいフローの実現
成果
平均視聴維持率*:70%
*視聴維持率 聴者維持率(%)=(総視聴時間 ÷ 動画の総再生時間)× 100

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[前編]
https://onedouga.jp/casestudy/2021_04_05/
[後編]
https://onedouga.jp/casestudy/2021_04_12/
「オヤカク」まで想定した1to1動画で新卒薬剤師にアプローチ
人材一人ひとりに対する強いコミットメントを訴求
[株式会社マツモトキヨシHDグループさま]
「マツキヨ」の愛称で親しまれている大手ドラッグストアチェーンの株式会社マツモトキヨシHDグループさま。
同社は1990年代、ドラッグストアの常識を覆すキャッチーなテレビCMでブランドイメージを打ち出し、国内最多の店舗数を誇る業界トップクラスのドラッグストアチェーンに成長。
近年は調剤併設ドラッグストアにも力を入れており、採用活動に多大なリソースを投入しています。
しかし、製薬会社・大手病院との競合を余儀なくされる薬剤師獲得では苦戦を強いられることも。
特に頭を痛めていたのが、親が内定先企業を確認する「オヤカク」が内定辞退の要因となるケースでした。
<サンプル動画>
目的・課題
新卒薬剤師の内定承諾率アップ
OneDouga採用理由
就活生が内定先企業を比較検討するタイミングで、「オヤカク」まで想定した効果的なフォローを入れられる。
シナリオ作りのポイント
◉堅実な企業体質や職場の雰囲気が滲出するメッセージを社長や現役薬剤師から発信
◉内定者それぞれに合わせて、面接を担当した社員、属性が共通する先輩社員も登場
◉一人ひとりの人材に真摯に向き合う企業風土をコンテンツ全体で体現
◉消費者向けイメージとは一線を画するブランドのコアバリューを訴求
成果
内定承諾数 前年同時期比110%
内定承諾率 50% → 60%強

従来のCXでは踏み込めなかった「意思決定支援」というアプローチ
「宿題やりなさい」と言われると「今やろうと思っていたのに」とやる気が萎えたり、「食べなさい」と言われると食べたかったのに食べたくなくなったり、「この映画おすすめ!」と言われると「そうなんだ!」と答えつつもどうでもよくなってしまったり…。
人から言われた途端に「押し付け感」「やらされ感」を感じてモチベーションがガクンと落ちてしまう。
こんな経験、皆さんにもあるのではないでしょうか。
これが例えば「宿題いつやる?」であれば選択の余地が与えられ、「じゃあゲームしてから」「スイミングから帰ったら」「ごはんの前に」とモチベーションは保たれます(個人差はあるでしょうが…)。
このように誰かから強制されたり指示されたりするのではなく、自分の意志で行動したくなるように後押しする仕掛け、またその設計のことを行動経済学で「ナッジ」と言います。
パーソナライズド動画は、「視聴者の意思決定を後押しする」という点でこのナッジと同じような考え方に根差しているコンテンツです。
今回紹介した事例もその好例ですが、OMO(オンラインとオフラインの融合)が進む昨今、CX設計やUIUX設計においてこうした考え方はますます重要視される傾向にあります。
「CXに意思決定プロセスを組み込む」という発想で、ぜひ貴社でもパーソナライズド動画を活用してみてはいかがでしょうか。
お客さま企業のナレッジとスキルを培う共創作業
パーソナライズド動画は、利用実績を重ねていくことで運用データが蓄積されてPDCAの精度が上がり、お客さま企業の知見もレベルアップしていくため、「次はこんなふうに使ってみたいんだけど?」とお客さま企業独自の視点で新たなプロジェクトが始動することも珍しくありません。
ご紹介した2つの事例でも、お客さまとOneDougaチームとの間でディスカッションが繰り返されるような場面が多々ありましたが、そのやりとりの中で形成される共有知識はさらなる経験値アップとスキルアップの糧となり、強い信頼関係へとつながっていきました。
発想次第でさまざまな用途に利用できるパーソナライズド動画。
ご導入を検討される際は、ぜひ共同印刷OneDougaチームまでご相談ください。
企画制作から運用に至るすべてのプロセスで確かなクライアント業務を提供いたします。

