
保険・金融業界をはじめとしてすでにパーソナライズド動画/インタラクティブ動画を導入している企業では、これまで回してきたPDCAをより戦略的に活用するフェーズへと移行し、データドリブンマーケティングをさらに一段階進めようとする動きが起きています。
また「そうした事例をベンチマークにして導入を検討したい」とご相談いただく機会も増えているのですが、同時に「顧客がどんな視聴体験しているのか想像しづらい」という忌憚ないご意見を頂戴することも…
そうなのです。
実際に配信される動画を見ることができるのは視聴者専用URLにアクセスできる人だけですので、私たちも試行錯誤しているのですがここがなかなか難しいところ。
というわけで今回は「デモ動画で早わかり!」の第2弾をお届けしてまいります。
「デモ動画で早わかり!」第1弾はこちら
生命保険加入後のアフターフォロー(マイページ利用促進)
デモ動画:自動車保険満期のご案内
企画・制作:共同印刷 OneDougaチームダイレクト型自動車保険の加入者に向けた「自動車保険満期のご案内」。
インタラクティブ動画を用いた「特約の紹介」を後半に盛り込み、プル型アクションを喚起してアップセルを企図。
動画シナリオの構成
赤字の部分はインタラクティブ動画で構成されています。

顧客が負担を感じないユーザーエクスペリエンス
ご覧いただいたデモ動画、どんな視聴者を想定しているのか想像がつくでしょうか。
保険業界の方にとっては簡単すぎるかもしれませんがざっと整理してみましょう。
[商品]ダイレクト型自動車保険
- オンラインで加入手続きが完了
- 代理店型よりも保険料が割安
- 顧客担当による対面サービスは無し
[視聴者]若年ユーザー
- 保険料が割高(若年層は事故リスクが高いとされているため)
- 「Web完結」「タイパ」重視のデジタルネイティブ世代
- 書面や電話に苦手意識がある
自動車保険の多くは1年契約です。
更新手続きは満期日の約2ヶ月前からできるため、保険会社はそれを踏まえたタイミングで送付物やメールで事前にお知らせするのですが、思わぬミスコミュニケーションから「契約更新できなかった」ということも少なくありません。
「パッと見で文面が難解」
「あとで読もうと思ってそのままに…」
「満期まで余裕があると思って放置し、そのまま忘れてしまった」
「チラシやDMと一緒に捨ててしまった」
「メールが来ると思ったから送付物は読まなかった(その後メールに気づかなかった)」
などなど…
このようなペインポイントから見えてくるのが、顧客に負担を強いないエフォートレスなコミュニケーションの必要性。
特に「通販型」「ネット型」とも呼ばれ、若年層に人気のダイレクト型自動車保険では、デジタルネイティブフレンドリーなユーザーエクスペリエンスが契約継続やアップセルを大きく左右します。
実際、以下のようなコンテンツでもパーソナライズド動画/インタラクティブ動画の活用例は相次いでおり、高成果が報告されています。
- 事故対応時の手続きのご案内
- 契約内容の定期通知
以下の記事では代表的な事例をご紹介しています。
こちらもぜひご参照ください。
保険業界では着々と事例が増加! “パーソナライズド動画”と”インタラクティブ動画”

煩雑と感じている情報に無理なくアクセスしてもらうことができます。
保険に対するネガティブイメージの払拭
「難しい」「面倒」というイメージがついて回る保険。
欧米では保険のこうしたネガティブイメージをパーソナライズド動画/インタラクティブ動画(デモ動画に近いシナリオ構成)で払拭し、契約更新やアップセルに成功する例が多数報告されています。
日本においてダイレクト型自動車保険をリードしてきたのは、このようなマーケティング手法ですでに海外で成果を出している外資系保険会社でした。そのため日本でまだ導入実績が少なかった頃から、他社の後発商品でもパーソナライズド動画/インタラクティブ動画が積極的に活用されています。
従来からある代理店型の場合、保険代理店の担当者が疑問や不安を解消しながら顧客が納得のいく契約内容を提案しますが、ダイレクト型ではそれに相当するカスタマーエクスペリエンスを提供するオンライン上のタッチポイントを設計する必要があります。
その役割を担うのがパーソナライズド動画でありインタラクティブ動画というわけです。

インタラクティブ動画では、その情報を見る/見ないを視聴者本人が決める(=プル型アクション)ためその後の購買行動に対して高い納得度が得られます。
特約付帯が2.3倍にアップした例も
メールのコミュニケーション力向上策としてOneDougaを導入いただいたあるケースでは、動画で紹介した弁護士特約の付帯率が動画視聴無しの場合の2.3倍を記録。
同じ情報でも「どう届けるか」で成果に大きな差が出ることが可視化され、「数ある施策の中で、ここまでしっかりとアップセル数値に出たのは初めて」と高く評価していただきました。
メールマーケティングは、顧客がその情報に興味を持っていなければ逆効果になってしまう諸刃の剣です。
たたみ掛けるような訴求はノイズになりかねません。
その点、パーソナライズド動画/インタラクティブ動画には、情報を押し付けられたことによる忌避行動を最小限に抑え、同時にプル型アクションを引き出す効果が期待できます。
デモ動画でもお分かりいただけると思いますが、大げさに強調したり繰り返し連呼するようなアプローチは一切していません。
興味が無ければスルーでき、興味がある情報ならアクセスできるのがインタラクティブ動画の特長です。
OneDouga導入企業インタビュー ~ソニー損害保険株式会社さま~
パーソナライズド動画で保険契約継続率の向上と保険料のアップセルを実現!

まとめ
本稿では、パーソナライズド動画/インタラクティブ動画の導入をご検討いただく際の参考としてデモ動画『自動車保険満期のご案内』をお届けしました。
以下に要点を整理しましょう。
- 保険料が割安でWebで申し込みを完了できるダイレクト型自動車保険はデジタルネイティブと親和性の高い商品。
パーソナライズド動画/インタラクティブ動画の成功例が多数報告されている。
- ダイレク型自動車保険では
-満期のご案内
-事故対応時の手続きのご案内
-契約内容の定期通知
などさまざまタッチポイントでパーソナライズド動画/インタラクティブ動画の活用が進んでいる。
- 「難しい」「面倒」という保険のネガティブイメージをパーソナライズド動画/インタラクティブ動画で払拭できる。
- パーソナライズド動画/インタラクティブ動画にはプル型アクションを引き出す効果あり。
「ここまでしっかりとアップセル数値に出たのは初めて」と評価いただいた事例も。
MA*機能を持つパーソナライズド動画/インタラクティブ動画は、施策ごとのPDCAはもちろん、収集・蓄積されていくデータをさまざまなシーンで戦略立案・施策に活用できるのが魅力。
導入企業の中には、顧客が「時間や労力を奪われる」と感じがちな従来のコミュニケーションからの脱却に成功し、顧客エンゲージメントを再構築した上でデジタルをより駆使したCRM**戦略へと舵を切る企業が出てきています。
貴社でパーソナライズド動画/インタラクティブ動画導入をご検討される際は、ぜひOneDougaをご検討ください!
既存の業務システムとの連携、CRMツールへのアドオンについてもご相談に応じております。
*MA(Marketing Automation)
マーケティング業務を自動化・効率化すること。
**CRM(Customer Relationship Management)
購買履歴に基づく商品提案など、顧客ロイヤルティの維持向上を目指す顧客情報の管理・活用。