
パーソナライズド動画/インタラクティブ動画は、チューリッヒやマニュライフ生命といった海外の大手保険会社から成功事例が報告されたことから、日本でも生損保会社が強い関心を寄せ、国内では他業界に先駆けて導入を進めてきた動画マーケティングツールです。
現在では業種業界を問わず利用シーンが広がっているので、実際にあなた自身がその配信対象になったこともあるかもしれません。
しかしその動画がパーソナライズド動画/インタラクティブ動画だと認識しながら視聴する方はまだそう多くはないと思います。
そこでOneDougaでは、保険業界での導入例を再現する企画「デモ動画で早わかり!」を不定期ですがお届けしています。
3作目となる今回は『現況確認アンケートご回答のお願い』。
導入をご検討中の皆さまの参考になれば幸いです。
デモ動画で早わかり! 〈バックナンバー〉
デモ動画:現況確認アンケートご回答のお願い(生命保険)
現況確認アンケートへの回答勧奨施策として生命保険加入者に配信するパーソナライズド動画(企画・制作:共同印刷 OneDougaチーム)
動画シナリオの構成
赤字の部分はクリッカブルなボタンで構成されています。

プッシュ型アプローチからの脱却
現況確認アンケートは、契約内容と顧客ニーズにミスマッチが生じていないかを把握するために保険会社がCRMの一環として行なっている調査です。
大手生命保険で年に一度の顧客訪問を地道に続けて「確認活動」として定着させている事例もありますが、近年では業界の人手不足、またコロナ禍に起因する非対面コミュニケーション推奨を背景にWebアンケートに移行する会社が増加しています。
このようなケースでは従来、アンケートページへのリンクを貼ったテキストメールやHTMLメールを利用するのが常套手段とされてきました。
しかしメールマーケティングは基本的にプッシュ型アプローチ。
アンケートのように顧客側がメリットを実感しづらいケースでは能動的アクションを引き出すことができず、コンバージョン(CTAボタンをタップ/クリック)に至りにくいのが実情です。
またそもそも確認活動に対して「めんどくさい」「時間がもったいない」「何か勧誘されるのでは」といった忌避感情を抱く顧客が少なくないため、同じ目的で行われるWebアンケートに対しても反応はどうしても鈍くなりがちです。
特にタイパ志向が顕著なデジタルネイティブ世代に対しては逆効果にもなりかねません。
「だからと言ってそのためだけに動画は大げさでは?」
そう思った方は以下のシミュレーションをご覧ください。
日本人が1分間に読める文字量は400~600字程度と言われています。
今回のデモ動画は1分39秒。
同じ時間内にテキストで伝えることのできる情報量は660~990文字に過ぎません。
この動画の内容をテキストで伝えようとしようとしたら到底そんな文字量には収まりませんし、もし仮に文章になっていたとしても「読みたい」と思うでしょうか。
ビジュアル・ナレーション・テロップ(文字情報)で構成される動画がいかに有利かお分かりいただけると思います。

Z世代が主要顧客層の時代を制するのはDX勝ち組
生命保険は、生涯を通じて顧客に寄り添い続ける商品です。
保険金請求時に「こんなはずじゃなかった」ということがあれば保険会社は信用失墜を免れません。
そのようなことが起きないように、顧客が契約内容に満足しているかどうかキャッチアップするのが確認活動の目的です。
しかし上述したような対面での確認活動では、一部で本来の目的を逸脱している実態も認められており、ニッセイ基礎研究所「基礎研レポート」では「売り手主導の提案の押しつけがあるとすれば論外」と断じています。
またこうした訪問対面スタイルの確認活動は、GNP(義理・人情・プレゼント)と言われた保険営業を経験して保険に加入した世代には辛うじて有効かもしれませんが、「Web完結が当たり前」のZ世代、さらにα世代へとユーザー層が変遷していく保険ビジネスにおいて成果は限定的で、コストや人的リソースとも釣り合わない高負荷な業務になっていくことが懸念されています。
NTTデータ経営研究所「経営研レポート」は、「インターネットを使った購買行動の変化は保険業界でも2010年ごろを境に顕著に変化があった」と指摘した上で、「保険+比較」での検索行動がこの時期から低調になっていること、さらに「Z世代だけ『生命保険に関する情報を提供しているホームページ』を参考にして保険に加入した割合が突出して高い」ことに着目し、Z世代を意識したコンテンツマーケティングの強化とデジタルマーケティングの高度化が不可欠と結論づけています。
Z世代が主要顧客層となる近い将来、高度にデジタル化するマーケティング戦略で勝ち残るためにもパーソナライズド動画/インタラクティブ動画の導入をぜひ検討していただければと思います。
ニッセイ基礎研究所「基礎研レポート」
アフターフォローとしての確認活動は有益か-消費者側からみた契約後の確認活動の評価と効果
NTTデータ経営研究所「経営研レポート」
Z世代の主要顧客層化時代に備える~保険会社・保険代理店のデジタルマーケティング戦略のこれから~

1to1マーケティングを可能とするMAツールとしての機能を持っており、営業支援やCRM*戦略など多用途に活用いただけます。
*MA(Marketing Automation)
マーケティング業務を自動化・効率化すること。
**CRM(Customer Relationship Management)
購買履歴に基づく商品提案など、顧客ロイヤルティの維持向上を目指す顧客情報の管理・活用。
まとめ
保険会社にとって顧客エンゲージメント維持に欠かせないタッチポイントである「現況確認」。
従来の訪問対面スタイルは…
- 「勧誘されるのでは?」と不信感を持っている層が一定いる
- GNP(義理・人情・プレゼント)営業で保険に加入していた世代には辛うじて有効かも
- 保険会社にとっても高負荷(デジタルに移行したい)
従来のメールマーケティングは…
- テキスト主体の冗長なメルマガ(読む気が起きない)のためコンバージョンにつながりにくい。
パーソナライズド動画/インタラクティブ動画を導入すると…
- テキストコンテンツを映像(視覚情報)・ナレーション(音声情報)に置き換えテロップで補完して表現することで、短時間ですんなり理解しやすい情報として届けることができる。
- アンケートの意図や顧客にとってのメリットについて悩まないためコンバージョンにつながりやすい。
- アナリティクス機能を持つMAツールなので精度の高い顧客ニーズ分析が可能。
Z世代・α世代が主要顧客層になる時代に備えてパーソナライズド動画/インタラクティブ動画を貴社でも始めてみませんか。
導入をご検討でしたら、ぜひ「1to1動画マーケティングのOneDouga」にお声がけください。
既存の業務システムとの連携、CRMツールへのアドオンについてもご相談に応じております。